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2019年1月11日 (金)

「第35回 永久に不戦を誓うつどい」に沖縄からの講演報告

 この報告が遅れたことを主催者等の関係者の皆様方にお詫び申し上げます。長野から帰宅したら、土砂投入が待っており、その後にパソコンが壊れてしまい、年末年始になど。申し訳ありませんでした。

 
 話の内容はレジュメをご参照ください。
チラシ
レジュメ

  「第35回 永久に不戦を誓うつどい」にて、沖縄から講演をさせていただきました

Ⅰ:ありがとうございました

 今回の企画は、上伊那地区憲法を守る会と上伊那地区労働組合会議の主催によるものであり、共催は上伊那母親大会連絡会、原水爆禁止上伊那地域協議会、戦争させない1000人委員会・上伊那、さらに協賛団体に長野県憲法擁護連合、憲法9条を守る上伊那連絡会とあるように、幅広い集まりでした。

 会場は宮田村(みやだむら)村民会館大ホール。

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「歌声サークルざざむし」の皆さん。

 長野県の野山を私は、かってあちこち歩いており、懐かしくも大好きな場であり、喜んで出かけました。お呼びいただいた相方は、やはり辺野古テント村の相馬由里さんであり、より無名な私が足を引っ張らないように頑張りました。

Ⅱ:「12月8日」に寄せて

 やはり一番驚かされたことは、12月8日の不戦を誓うつどいが35回目ということです。積み重ねてこられたことが、この日の結果にでていました。参加者約300名、それも20代、30代のお顔があちらにもこちらにおられて、それだけで嬉しい会になりました。

 海のない上伊那で、沖縄の辺野古・大浦湾を巡る、無名な私たちの話に、300名に私は驚かされ、大いに励まされました。そこに勇気をいただき、ほぼ予定通り話ができました。

 12月8日が不戦を誓うことへの異議(意義ではありません)からはじめる私に驚かれた方もいらしたと思います。1941年12月8日に到る侵略戦争の歴史に思いを致さなければ、不戦が泣いてしまいます。特に現代のようにヘイト・差別が公然と語られる時代の中で、時間軸を、原因と結果を質さなければなりません。こう考えると長野県上伊那には、満蒙開拓団に組織されていった歴史があります。阿智村には満蒙開拓記念館があり、過去の歴史に思いを馳せ、反省する心があり、営みがあります。私も以前に拝見させていただきました。

 沖縄では、南洋庁なる植民地支配の拠点等に移民が行きました。このことの是非も考えなければなりません。戦争による加害と被害は、常に同時に抉らなければなりません。表と裏の関係に置かれているのに、そこに無自覚では、反省の心もぽろぽろと漏れ出してしまいます。

Ⅲ:演題について 

 私の演題は「今、沖縄・辺野古に新たな基地が何故必要だと言うのか?!」とさせていただきました。これはいただいた仮題を私なりにいささか変えました。詳細はレジュメをご参照ください。

 正直わたしの話は渋い、重い。参加者の皆様のお顔が見えないと、反応を確認できず、不安になります。果たして聞いていただいているのだろうかと。照明の関係で、壇上から皆様方を見ることは殆ど出来なかったので、エイ、ヤァ!と強気で押し通しました。300名の皆様に講演するのは稀な私ですから、申し訳ありませんでした。

Ⅳ:何を言いたかったのか?

 それでも概ね聞いていただけたかと思います。質問に出た「基地のある不幸、ない不幸」との私のまとめに賛意をいただきましたことは、大変嬉しかった。基地がなければ、知らずに済んでしまう。知らぬが仏。そこにいつの間にやら地獄が待っているのです。「しまった!」と思った時には遅きに失する。いつもいつも苛まれたくないものですが、ぽかんとしていて、こうなったらヤバイのです。私たちには過去に犯してしまった失敗があるのです。歴史をから学びなおすこと、考えること抜きに明るい未来を導き出すことはできません。地獄への大ガマがもはやドンと私たちの前に開いている今ですから。

 だから私は、希望を語らなければりません。だが、これが難しい。私は明るい性格でないから。無関心を乗越えるために、①自閉的な関係に気付くこと、②差別的な関係に気付くこと、③私を、私たちを取り戻せるのか、④LIFE(命の営み)をキーワードに、私たちは歩み出せるのか、の4点を掲げてみました。時間の都合で、具体的なことをお話できなかったのは、残念でした。

 ここでやや補足します。①は自分が漫然と生きていたのでは何も外界から吸収できません。息を吸って吐いての繰り返しを呼吸器は生理的にやってくれていますが、頭はそうはいかない。心を閉ざしていれば、自らを窮地に追い込んでしまう。バカにおぼれるのでなく、自分は前を向いているのか? ここがスタート地点。

 ②はもっともっと難しい。いつのまにか差別するのに慣れっこになっていたりする。他人を見下す。無自覚な差別者は怖いです。特に同じ人間にもジキルとハイドがいるから。私自身にも。当日もお話しましたが、人間は犬や猫も愛せるのに、何故同じ人間を愛せないのでしょうか。人類の共通性をこそ考え抜きたいものです。

 ③は、安倍たちが言う「日本を取り戻す」への対抗で私が考えてきたことです。自分を取り戻すと。自分を取り戻し、人類として生きるのだと。何も大風呂敷を広げる必要はありません。自分らしさを表現できれば、国家ごときに押しつぶされたりはしないものです。一人は微力ですが、一人ひとりが環になってつながれれば、強い。負けない。ここで勘違いしないでください。「環」と「和」は同じように見えても、真逆な思考です。和は一点にぶら下がる。環は多様に刺激しあう。支えあう。一個ならば簡単ですがこれではダメ。如何なる「正義」も一点に収斂したら、おかしくなっていく。独裁の道を掃き清めてしまいます。如何なる正義も腐敗していくのです。所詮人間はこの程度な存在です。だからこそ、愛すべき存在なのです。愛とは常々積み重ねていかなければなりたたないようですから、やっかいですが。

 ④は、LIFEの日本語訳は、「命」とか「暮らし」になりますが、こう分けてしまうのは、おかしくないか。命は暮らしを営んでいるからこそ、持続するはずです。様々な生物によって、暮らしぶりは様々ですが、この両者を繋げてもっと動的に考えたいものです。生物は生きるために生まれてきたものです。生きるためにこそ、食い合いはありますが、結果的にお互いに類としてのまとまりを維持している。人間が行なっている殺人や他の残虐行為は、類に収斂できません。愚劣な利益のため。

 私たちは、お互いの命の営みを尊重しあい、支えあい、愛し合いたいものです。

 今沖縄で起きていることは、沖縄発ではなく、この国(くに)発(はつ)の問題です。シビアなことに国に国民は服属させられています。だからこそ、こんな無関心による服属関係から自由になって、質すべき事は質さなければいけない。過去の負を改めることも出来ない。

Ⅴ:相馬由里さんに感謝

 私の堅い話の後、由里さんは、ダイビングから沖縄の海に魅せられ、島に移り住んだと体験的なお話でした。介護福祉士として働くうちにお年寄りの体に傷がある人の多さに気がついたと。沖縄戦が今に通じているのだと実感せざるを得なかったと。この話を私もいままでも聞いておりましたが、公的な場で聞くと、あらためてそうなんだと実感。

 後半は、海中の写真を示しながら、こんな海を守りたいと。誰にも納得出来る話だったと思います。分かりやすくて、大変良かった。

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前を向いて話す相馬由里さん。

 辺野古での普段の由里さんの姿とは違う様子をみて、私も少し得した気分でした。

Ⅵ:まとめ

 今回は主催者の皆様の至れり尽くせりのご尽力に、私たちはあらためて感謝申し上げます。物販にご協力いただいた方にも感謝です。物販を手配していただいた沖縄のTさんにも。ご参加いただいた方々にも感謝の言葉を。また沖縄でお会いできることを楽しみにしております。その際には事前にご連絡いただければ、ありがたいです。お互いにがんばりましょう。(19年1月11日)

 

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コメント

山本様

明けましておめでとうございます。
これからもよろしくお願いします。

不戦のつどいの報告アップ。ありがとうございます。
役員にも転送しました。

本当に忙しくなる時にお呼びすることになり申し訳ありませんでした。
残念ですが、土砂投入が続いています。その中での安倍晋三の無責任な嘘発言。

珊瑚をそんな簡単に移植出来るわけがない。どうしてこんなにも国民に対して嘘がつけるのか・・・信じられない輩です。

また、今年もオスプレイが上伊那上空を飛行しています。あの独特なエンジン音に、気がつく住民も増えてきています。

これからも上伊那から活動を続けて行きますので、よろしくお願いします。5月の平和行進は参加しますので、またお時間をいただきますようお願いします。


 あげた途端にコメントが届き、びっくりしました。いいわけ書いてしまいましたが、1ヶ月以上たってのアップ、申し訳ありませんでした。
 厚顔無知の安倍君には、腹立ちまくりです。自分の描いた世界が唯一な方ですから。
 負けて入られませんね。これからもどうぞよろしく。

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