無料ブログはココログ

ウェブページ

考えるための本

  • 川満信一、仲里効編: 琉球共和社会憲法の潜勢力-群島・アジア・越境の思想
     混沌としている状況だからこそ読まれるべき一冊。
  • 吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司: 検証・法治国家崩壊ー砂川裁判と日米密約交渉
     今日の米日関係が米日トップの共犯関係で作られて来たことを歴史的に明らかにし、世に問うた力作。米国の核の傘の下に、私達は居続けるのか?
  • ジョン・W.ダワー: アメリカ 暴力の世紀-第2次世界大戦以降の戦争とテロ
    アメリカという国が如何に暴力にまみれた国であるかを示す好著。正規軍による戦争ばかりか、様々な謀略活動が表の顔の裏側に張り付いている。私達はこの国と如何に付き合うべきか?
  • 下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか

    下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか
    沖縄本の著作も多い下嶋さんが松下竜一さんの著作・生き方から考える視点を提示している。弱者でありながら強く生きることは可能なのか。

« 韓国オモニの真正面からの平和の声とポンコツ米軍(190124) | トップページ | この国は新たにk-4護岸の造成工事を始めたようだ(190128) »

2019年1月28日 (月)

名護市での県民投票を巡るシンポジウム(190124)

 去る19年1月24日、島ぐるみ会議名護といーなぐ会(名護市政を考える女性の会)による県民投票を巡るシンポジウムが名護市港公民館で開催された。

Imgp3059_800x532

パネリストは、「辺野古」県民投票の会代表の元山仁士郎さん、辺野古埋め立て・新基地建設反対の民意を示す県民投票連絡会共同代表の稲嶺進さん、名桜大学教授の大城渡さん、名桜大生の野村有那さん、名護の高校生渡具知和奏さんだった。

 やはり今日の注目の一番は元山君だろう。この県民投票の立役者であり、5市の事務放棄に対して、ハンストを決行して抗議し、全県での実施を求めてきたからだ。私は彼の話を聴くのは初めてだった。終始一貫した態度に敬服した。特に私が感じ入ったのは以下の点。彼は時間と空間を重視しているのだ。つまり今の基地問題は、過去の戦争がもたらしたと捉えており、今日に到る歴史的回路をしっかりと考えようと。そして、この時間軸を考えながら沖縄島と与那国島、石垣島、宮古島などの島々との関係を重視したいとのことだった。新基地建設はかかる島々での軍事化の動き抜きには語れないし、島々もこの問題との絡み合いの中にあるのであり、この両者は別問題ではないのだ。
 そして彼の見識の鋭さは、県民投票を足がかりに沖縄県民がわが事としてこの問題を見据えて、どうするのかを考えようとしていることだ。ただの投票行為だけではおさまりつかないことに自覚的だ。
 大城さんは憲法学者として、投票不参加を表明する自治体への批判を展開した。5市の態度への批判点はあまたあるようだが、ここではごく一部を挙げておく。
 「2択」への批判に対してー住民の意思決定のための住民投票であり、住民への情報提供や対話の機会が十分確保されれば、2択で十分だ。
 住民投票が地域分断の契機となるとの批判に対してー住民間に対話の機会を提供するものであり、97年の名護市民投票は市民投票が大事にされなかったから問題が起きたのだ。
 何故普天間問題に言及しないのかとの批判に対してー、住民投票には一投票一主題の原則があるからだ。論点を明確にしないと判断は散漫になるから。
 住民投票を首長や議会が阻めるかについて、そもそも首長や議会が阻める憲法上の根拠はないと。「住民の福祉の向上」を図るために首長や議会はあるものであり(地方自治法第2条)、そもそもおかしいと。
 これらのことを述べた上で、今回の県民投票が民意を反映した政策見直しの契気、県民意思の形成とその国内外への表明、県民自己啓発の機会、県民結束の契気、住民参加と対話による地域づくりへの契気になるだろうと問題を投げかけた。
 稲嶺進さんは、97年の名護市民投票を振り返り、結果を当時の市長が投げてしまった痛切の思いを語り、今、明確な基地建設反対の声を上げていこうと呼びかけた。
 その他の詳細は略すが、やはり沖縄の歩みを辿りなおし、沖縄の事は、沖縄の人々が決めることが、今回の県民投票の核心であろう。「安保・基地問題は国の専権事項」との言い方がある。しかし私はこう思うのだ。「安保基地問題を沖縄に圧しつけたのは誰なのか?」 それが米日政府である以上、沖縄の人々が声をあげることは、当然の権利である。これが民主主義の根幹になければならぬはずだ。

« 韓国オモニの真正面からの平和の声とポンコツ米軍(190124) | トップページ | この国は新たにk-4護岸の造成工事を始めたようだ(190128) »

新基地建設の賛否を問う県民投票」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 名護市での県民投票を巡るシンポジウム(190124):

« 韓国オモニの真正面からの平和の声とポンコツ米軍(190124) | トップページ | この国は新たにk-4護岸の造成工事を始めたようだ(190128) »

最近のトラックバック

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31