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考えるための本

  • 川満信一、仲里効編: 琉球共和社会憲法の潜勢力-群島・アジア・越境の思想
     混沌としている状況だからこそ読まれるべき一冊。
  • 吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司: 検証・法治国家崩壊ー砂川裁判と日米密約交渉
     今日の米日関係が米日トップの共犯関係で作られて来たことを歴史的に明らかにし、世に問うた力作。米国の核の傘の下に、私達は居続けるのか?
  • ジョン・W.ダワー: アメリカ 暴力の世紀-第2次世界大戦以降の戦争とテロ
    アメリカという国が如何に暴力にまみれた国であるかを示す好著。正規軍による戦争ばかりか、様々な謀略活動が表の顔の裏側に張り付いている。私達はこの国と如何に付き合うべきか?
  • 下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか

    下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか
    沖縄本の著作も多い下嶋さんが松下竜一さんの著作・生き方から考える視点を提示している。弱者でありながら強く生きることは可能なのか。

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2019年4月17日 (水)

2つの争点を巡って(衆議院沖縄3区補選の中で)(190417)

 今回の選挙の争点は極めて鮮明になっている。新基地建設反対のヤラともひろ候補VS普天間基地からの移設・辺野古への基地建設受け入れの島尻あい子候補だ。自民党系候補は、遂にこの問題の態度表明を誤魔かせなくなった。安倍政権が新基地建設をここまで露骨に推し進めている以上、「私は知らない」は通用するはずがないのだ。

 だからこそ島尻候補は、「暮らしを豊かに みんなを笑顔に」とイメージ操作に邁進している。「新しい時代への3つの結」(選挙公報から)では「まちをつなぐ」「国と結ぶ」「世界とつなぐ」を上げながら、この3つの中心を「国と結ぶ」においている。否これ以外にこの候補者の強みはないからだ。「日本復帰50年」を見据えてというが、自民党が推し進めてきた「沖縄の日本復帰」とは何だったのかが問われなければならないのだ。米日安保体制の中核である米軍基地を沖縄に集中させておくことが大前提の復帰47年だからこそ、口先で「沖縄の負担軽減」とか「沖縄に寄り添う」といいながら、大嘘だとバレてきたのではなかったか。こうして昨年9月の県知事選も、去る2月24日の県民投票も新基地建設反対の沖縄の民意を明確にしてきたのだ。

 しかし経済振興の問題は手ごわい問題だ。大きな財源をもっている国が相手だから、国に寄り添う保守系候補は、この一点だけでも圧倒的に強いのだ。こうしたアンフェアな中での選挙の勝ち目は何処にあるのだろう。基地建設を巡って益々明らかになってきたことは、かかる「公共工事」は、大企業・官庁・政権の三位一体による私たちの血税を使った彼らの儲けの構造なのだ。つまり「経済振興」「貧困対策」と言っても、国の財政をごく一部の者達だけのために使うことが強められており、人々の暮らしを支えることが難しくなっているのだ。木を見て森をみないやりかたは、土台から崩壊していくだろう。否、崩壊させていかなければならないのだ。財政民主主義を分かりやすく伝えていくことが益々重要になっているだろう。

 ヤラ候補は、沖縄経済の問題をこう語っている。「構造がいびつなのは公共工事を獲得するための市町村や県の裏負担がある。裏負担は一般財源から出ていて福祉、教育、扶助費が削られ、手薄になる傾向がある。産業構造、経済構造を変えていく時機だ」(190405琉球新報)。沖縄の貧困問題とは基地問題に追われてしまうから後手後手になるだけではなく、財政的にもこの指摘は当たっているだろう。また基地があるが故の矛盾が貧困化に拍車をかけていることもあるだろう。

 だからこそ、ヤラ候補が指摘するように人的投資は重大なのだ。現場から様々な問題群を浮かび上がらせることができ、それを政策化できる職員・人への投資を抜きに、予算をつけただけでは、前にすすまないはずだ。

 更に安倍政権は「島嶼防衛」を掲げながら、沖縄・琉球諸島を対中国の最前線に据えおうとしており、沖縄の安全は脅かされていく。貧困対策と言いながら、そうして育っていった子どもたちが前線に立たされる時代がこようとしているのだ。この意味で、もっともっとこの国に従いながら生きることが如何なる結果をもたらしていくのかを、鮮明に訴えていくべきだろう。改憲問題と沖縄、子ども政策などもひとつながりになっていることを示せば、もっともっと対立点を訴えることができるだろう。

 だから私たちは、予算の多寡を評価するだけではダメで、その予算の意味を吟味しなければならないのだ。自治と民主主義を進める市民の力量の向上が、今回の選挙の背後にある大争点ではないか。

 

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