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考えるための本

  • 川満信一、仲里効編: 琉球共和社会憲法の潜勢力-群島・アジア・越境の思想
     混沌としている状況だからこそ読まれるべき一冊。
  • 吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司: 検証・法治国家崩壊ー砂川裁判と日米密約交渉
     今日の米日関係が米日トップの共犯関係で作られて来たことを歴史的に明らかにし、世に問うた力作。米国の核の傘の下に、私達は居続けるのか?
  • ジョン・W.ダワー: アメリカ 暴力の世紀-第2次世界大戦以降の戦争とテロ
    アメリカという国が如何に暴力にまみれた国であるかを示す好著。正規軍による戦争ばかりか、様々な謀略活動が表の顔の裏側に張り付いている。私達はこの国と如何に付き合うべきか?
  • 下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか

    下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか
    沖縄本の著作も多い下嶋さんが松下竜一さんの著作・生き方から考える視点を提示している。弱者でありながら強く生きることは可能なのか。

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2019年5月29日 (水)

ざわざわする朝(190529))

 昨日朝、川崎市多摩区登戸で起きた惨劇が本日(190529)の沖縄の新聞でも伝えられている。包丁で19名を殺傷したとか。犯行に及んだ男はその後自殺。登戸は私の過去の生活圏の端っこでもあり、なおさら驚きを禁じえない。こうした無差別殺人はこれまでにもたまに起きているが、自殺したとなると、彼の犯行動機の解明は殆ど不可能だろう。誠にやりきれない事件だ。しかし彼が如何なる人間関係の中で生きてきたのか、私にはわからないが、犯罪に社会的な所在がないわけがなく、1ミリでも解明を行なって欲しいものだ。亡くなられた方々にお悔やみの言葉を、傷を負わされた方々に励ましの言葉を贈りたい。

 この際、敢えて以下のことに触れておく。今回の事件は無差別殺人だが、戦争ほどの無差別殺人はない。規模が全く違う。今回のような事件も痛ましいが、これまでの日本が米国が行なってきた戦争のことを隠蔽してきたありかたは、おかしすぎる。戦争は個人発でなない。国家責任があり、責任の追及を私たちはやらなければならない。「日本」では戦後74年の歳月が流れてきたが、沖縄では、米国によって、ずっと戦争へのスタンバイ状態が続いている。そして今、「島嶼防衛」を巡って、与那国島でも、宮古島でも、弾薬庫の住民への説明を回避しながら(ウソをつき)、ことが進んできた。「島嶼防衛」というが、対中国戦争の最前線に琉球諸島を据える作戦であり、一般的な防衛話ではすまなくなっている。

 また、旧優生保護法を巡る裁判も、酷い判決だった。判決は、強制不妊は幸福追求権に反し(憲法13条)、違憲としながら、賠償責任を認めなかった。言い草がふざけている。「国内では子を生み育てるかを自ら決める権利について議論の蓄積がなく、国会にとって(賠償を定める立法をおこなわなかったことが)明白だったとは言えない」として、損害賠償を認めていない。子を産み育てる権利を抑えてきたのは、国家権力だったことを忘却した責任逃れの判決だ。私は1971年にウーマンリブの流れの運動に出会い、「子を生み育てる権利」を知ったが、家父長制や堕胎罪などとの闘いが重石になっており、正面からこれを権利だと掲げたのはまだ先のことだったように思う。

 今この国は明らかに戦争国家に逆戻りしている。個を軽んじ、国家目的を最優先し始めている。そんな時代への逆戻りはあってはならない。私たちは一人ひとりの子どもたちを可愛く、愛おしく思うならば、命を個を大切にすることが重要なはずだ。このことは子どもも大人も、男女の別も関係ない。あらゆる差別に乗せられない、差別をなくしていく不断の努力こそが被害者も加害者も生み出さないことになるはずだ。

 私たちがさわやかな朝を迎えられるのは、いつのことになるのだろうか。

 

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