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考えるための本

  • 川満信一、仲里効編: 琉球共和社会憲法の潜勢力-群島・アジア・越境の思想
     混沌としている状況だからこそ読まれるべき一冊。
  • 吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司: 検証・法治国家崩壊ー砂川裁判と日米密約交渉
     今日の米日関係が米日トップの共犯関係で作られて来たことを歴史的に明らかにし、世に問うた力作。米国の核の傘の下に、私達は居続けるのか?
  • ジョン・W.ダワー: アメリカ 暴力の世紀-第2次世界大戦以降の戦争とテロ
    アメリカという国が如何に暴力にまみれた国であるかを示す好著。正規軍による戦争ばかりか、様々な謀略活動が表の顔の裏側に張り付いている。私達はこの国と如何に付き合うべきか?
  • 下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか

    下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか
    沖縄本の著作も多い下嶋さんが松下竜一さんの著作・生き方から考える視点を提示している。弱者でありながら強く生きることは可能なのか。

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2019年8月17日 (土)

安倍晋三首相にはいかなる心があるのだろうか?(190817)

 2019年の夏、私は安倍晋三首相の式辞に目を通してきた。①6月23日の沖縄の慰霊の日、②8月6日の広島、③8月9日の長崎、④8月15日の「戦没者を追悼し平和を祈念する日」の4回だ。どれもこれも官僚が書いた作文だろうが、それにしても脂汗をかくとか、呻くとか、感情が何一つ揺らいでいない。いずれの日も、万(何十万から何百万)という人が亡くなった祈念日の追悼の式辞でだ。

 8月15日の式辞全文は、700字余り。短い。このなかに「平和」が4回、「み霊」が3回出てくる。彼は「平和」主義者の振る舞いをしているつもりなのか。彼の確信は「私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊い犠牲の上に築かれたものであることを、私たちは決して忘れません」としていることのようだ。否、戦後日本の平和と繁栄は、米国が担保してくれたものであり、そこには日本国憲法も含まれてきたはずだ。軍人・軍属210万人の戦没者が平和と繁栄をもたらしたとは、いかなる了見なのだろうか?(米国も地に落ち、米国と共に日本に「武力による安全保障」を担えと強引になっている)。 

 ここで貫かれているトリックは、戦死者個々の状況をかき消し、「み霊」に抽象化・美化する中で戦争の実像をしらっと消しているのだ。こうしたなかで、「平和で希望に満ちあふれる新たな時代を創り上げていく」と言われてもね。例えば、「広島や長崎での原爆投下」のなかに、朝鮮人被爆者を含んでいるのか?そもそも原爆を受けるとどうなるのかを考えたことがあるのか。 「沖縄における地上戦などで、無残にも犠牲となられた方々」にスパイ扱いされて皇軍に殺された人たちは含まれているのか、皇軍に壕から出て行けと言われて殺された人たちは? 軍隊慰安婦として殺された人たちは? どう考えても含まれていないだろう。頭数は数えられているのかもしれないが、彼は追悼していないのではないか。葛藤した気配が全くない。

 沖縄タイムスの19年8月16日の2面の上に「11歳、毒で母・妹あやめた」「満州引き上げ 京都の村上さん」との記事がある。大日本帝国が植民地にしていた満州から逃げ帰るとき、足手まといになりそうな人々を殺害したのだが、11歳の少年に殺害させていたのだ。実の妹と母をだ。薬での毒殺。何も知らせずに少年を実行行為者におとしめたのだ。これが戦争というものなのだろう。

 安倍晋三首相はこうした史実を知っているのか? 知らない知らないと、目も耳も手も塞ぎ、不都合な真実を覆い隠しているのではないか。

 未明に上記を書いた。朝起きたら、村上さん11歳に衝撃を覚えた。私は11歳の時、母が死んだ。病死だった。もしも村上さんが私だったら。絶望の余り自死していただろうな。84歳の村上さんは体験を語っていると。半端な決意でできることではない。こんな犯罪を誰がやらせたのだろうか? 

 私たちは、人間には悪魔が潜んでいる事を忘れてはならない。性善と性悪の2者が同居しているのだ。戦争はこの性善を駆逐し、性悪を増殖させていく。だからこそ私は戦争に反対するのだ。悪魔に牛耳られた「平和」はいらない。

 こう考えると、言葉って難しいものだ。いいえ、人間の心が難しいのだろう。だからこそ、私たちは素直に生きられる社会を求めていかなければなるまい。「忖度おじさん・老人」になったら寂しすぎる。

 

 

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