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考えるための本

  • 川満信一、仲里効編: 琉球共和社会憲法の潜勢力-群島・アジア・越境の思想
     混沌としている状況だからこそ読まれるべき一冊。
  • 吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司: 検証・法治国家崩壊ー砂川裁判と日米密約交渉
     今日の米日関係が米日トップの共犯関係で作られて来たことを歴史的に明らかにし、世に問うた力作。米国の核の傘の下に、私達は居続けるのか?
  • ジョン・W.ダワー: アメリカ 暴力の世紀-第2次世界大戦以降の戦争とテロ
    アメリカという国が如何に暴力にまみれた国であるかを示す好著。正規軍による戦争ばかりか、様々な謀略活動が表の顔の裏側に張り付いている。私達はこの国と如何に付き合うべきか?
  • 下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか

    下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか
    沖縄本の著作も多い下嶋さんが松下竜一さんの著作・生き方から考える視点を提示している。弱者でありながら強く生きることは可能なのか。

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2019年9月15日 (日)

津嘉山正種「沖縄の魂 瀬長亀治郎物語」をみてきた(190914)

 昨夜、2019年9月14日、那覇市内にある沖縄タイムスホールで、津嘉山正種さんの一人朗読劇「沖縄の魂 瀬長亀治郎物語」を観てきた。会場は補助席を含めて一杯だった。

 私は津嘉山さんの芝居を観るのは初めて。どんなかなと思って出かけた。開始のブザーが鳴り照明が落とされ、津嘉山さんが舞台に入場。彼は初っぱなに舞台に入りそびれたようだった。ベテラン俳優も緊張しているのだ。おじいちゃんがお孫さんに瀬長亀治郎の追っかけをしていた経験を説明し、舞台設定が会場の私たちにわかる頃から彼はこの役柄(対話形式)に乗ってきた。以降、私はほっとして、時に緊張感を持ちながら聞くことができた。

 亀治郎が当時の那覇市民など沖縄の人々の支持・信頼を得て、如何に闘ったのかが、にじみ出る朗読劇だった。特におじいちゃんと孫との会話を通じて、亀治郎の言動を追うため、亀治郎の発言ばかりかその時代性を裏打ちするもが出ており、当時を知らない私たちの心にも染みたのではないか。また、復帰前の彼は、沖縄の人々の声をひたすら打ち出していた。2年間獄中に捕らわれて出所したときの万余の支持の声は彼を大いに励ましたはずだ。市民もまた一緒に闘えると励まされ鼓舞したはずだ。こうしたことは彼らが「共産党」ではなく「人民党」だった事がそれを物語っている。そして津嘉山さんが強調してやまないことは、今に至るも沖縄の現実は基本的に変わっておらんということだろう。ただここを解きほぐすためには、もっともっと2つの時代の考証を行い、明確に示すことが必要だろう。でもなんもかわっちゃいないのだというところは、観ていて、悲しすぎる。だからこそ、彼らの経験を引き継いでいく努力が重要なのだ。津嘉山さんのこの一人語りはこの意味で成功していると私は考える。

 余談ではあるが、会場に来た多くのお客様の中に、私の友人知人がどれだけ来ているかと思いきや、案外少なかった。普段現場に来ていない人たちが多かったことは、これからの可能性を示唆してくれるので、かえってよかったと思う。

 亀治郎の標語とされている「不屈」は亀治郎自身の不屈であり、なによりも沖縄県民の不屈だということも確認できた。だが復帰前と今の違いは、米国の支配から日本の支配になり、お金を積極的にばらまきながら分断支配していることが、より巧妙な支配になっていることだろう。これをオール沖縄の闘いとして跳ね返してきたのだが、まだまだであり、米日共同の支配を如何にして跳ね返すかが未だに課題なのだ。だからこそ私たちは「沖縄の魂」をリニューアルしていく必要があるのだと思う。

 15日も16日もチケットは完売しており、そうじて3日間でどうなるか。可能であれば沖縄県内で連続上演されることを期待している。

 なお、瀬長亀治郎の著書に「瀬長亀治郎日記」3部作がある。琉球新報社編。私も未だ読んでいないので、是非とも読んでみたい。否、読むしかないようだ。それは彼が、党派の人間であって、党派を超えたところに輝きがあったからだろう。

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