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  • 川満信一、仲里効編: 琉球共和社会憲法の潜勢力-群島・アジア・越境の思想
     混沌としている状況だからこそ読まれるべき一冊。
  • 吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司: 検証・法治国家崩壊ー砂川裁判と日米密約交渉
     今日の米日関係が米日トップの共犯関係で作られて来たことを歴史的に明らかにし、世に問うた力作。米国の核の傘の下に、私達は居続けるのか?
  • ジョン・W.ダワー: アメリカ 暴力の世紀-第2次世界大戦以降の戦争とテロ
    アメリカという国が如何に暴力にまみれた国であるかを示す好著。正規軍による戦争ばかりか、様々な謀略活動が表の顔の裏側に張り付いている。私達はこの国と如何に付き合うべきか?
  • 下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか

    下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか
    沖縄本の著作も多い下嶋さんが松下竜一さんの著作・生き方から考える視点を提示している。弱者でありながら強く生きることは可能なのか。

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2019年9月29日 (日)

愛知トリエンナーレ2019へのこの国のあり方に怒!

 愛知トリエンナーレ2019の「表現の不自由展」に対するこの国のあり方が極まっている。文化庁は当初、7800万円を補助するとしていたが、これを0円にすると決定。文化庁は、経緯から判断したので、内容については見ていないし、関係ないと言っている。しかし脅迫のメールや電話などが主催者に届き、河村たかし名古屋市長などが誹謗し、管官房長官らが牽制し、中止に追い込んだのだ。それを追認する文化庁であり、さらにおかしいのはこの7800万円なる金額は愛知トリエンナーレ全体の運営費に対する補助金であり、「表現の不自由展」にかかる金額の約16倍に当たる金額だ。

 文化が泣いています。この国の表現は官許の自由しかないと言うことだな。よってたかって潰しに掛かる時代に入っているのだ。これを文化に対する独裁という。これはいつか来た道。私たちはどこに押し流されていくのだろう。

 政治VS芸術・文化とかあるだろうが、敢えて言えば芸術・文化の方が間合いが遙かに広い。これを統制するということだ。人権VS国家の影も見えるね。人権は国家によっても踏みにじられてきたが、民主的な国家であれば個々人の人権を確保し確立していくのがあるべき道だ。

 芸術とは何か? これを考えておきたい。表現活動であり、その産物だが、人間がなす美的価値の追求だろう。美的とは美しい、美しくないではない。人間の、生命の生きることへの表現であり、讃歌であろう。要は生きることを阻む、生きることを無碍にすることへの抵抗や反発にも芸術的な価値があるということだ。

 かっての大日本帝国時代、様々な弾圧を受け統制され、型に塗り固められた。戦争賛美一色へ。殺しと従順の賛美だ。民族排外主義の賛美だ。GHQ(占領軍)の時代にも検閲があり、統制があった。52年4月28日以降もあったし、今もこうしてある。

 誰が抑圧しているのか? 邪悪な道に進みたい奴らがだ。人間とは邪悪なものでもある。だからこそ芸術が大事なのだ。

 沖縄の人々が言う「命どぅ宝」って、どれだけの人々が殺され、殺し合わされたりしてきた中から生まれたことばなのかを私たちは考えなければならない。死に誘導する統制に誘導する「文化」と闘わなければならないのだ。ひとまず「表現の不自由展」の再開を強く望む。必ず再開させねばならぬ。

 とうとう私たちは74年前の亡国に戻されてしまったようだ。だからこそ、しぶとく生きよう。怒りを超えて生きよう。

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