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考えるための本

  • 川満信一、仲里効編: 琉球共和社会憲法の潜勢力-群島・アジア・越境の思想
     混沌としている状況だからこそ読まれるべき一冊。
  • 吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司: 検証・法治国家崩壊ー砂川裁判と日米密約交渉
     今日の米日関係が米日トップの共犯関係で作られて来たことを歴史的に明らかにし、世に問うた力作。米国の核の傘の下に、私達は居続けるのか?
  • ジョン・W.ダワー: アメリカ 暴力の世紀-第2次世界大戦以降の戦争とテロ
    アメリカという国が如何に暴力にまみれた国であるかを示す好著。正規軍による戦争ばかりか、様々な謀略活動が表の顔の裏側に張り付いている。私達はこの国と如何に付き合うべきか?
  • 下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか

    下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか
    沖縄本の著作も多い下嶋さんが松下竜一さんの著作・生き方から考える視点を提示している。弱者でありながら強く生きることは可能なのか。

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2019年9月 3日 (火)

週刊ポストの「暴発」を聞いて思うこと(190903)

 週刊ポストが「暴発」している。曰く「韓国などいらない」などを特集記事にした。私はここまで来たかと呆れるが、少なからぬ日本のマスコミはとうにマスゴミに堕していた。ヘイトやって幾ら儲けるかにマスコミの経営・編集部の関心が集中しているのだ。既に許しがたい時代になっているのだ。

 「いらない」であれ、「断韓」であれ、すぐそこにある・いるものをいらないというのは、殲滅し征服するぞの意だろう。「大日本帝国の夢のまた夢」をまたやるぞなのではないのか?! ただの恥知らずなのか? この国が犯したことに蓋をして、よくもまぁ言えるものだ。週刊ポスト編集部は、ここまで覚悟した上でこうした煽動記事を載せたのか。それにしても、そんなで日本が良い国になるんですか?! 

 だがしかし、今私たちが考えるべき事は、国のレベルじゃない。もっと言ってしまおう。国民のレベルでもない。ひとりひとりの人々がまっすぐに生きれるのか、命を大切に生きれるのかだ。命を第一に考えれば、これ「国家・国民」という概念自体がおかしくないか。私はおかしいと考えている。

 私たちは、たまたまマルマル国民だと言われている。そこで生まれたから(地縁主義)、あるいは両親の国籍を受けて(血縁主義)。因みに日本国では血縁主義が採用されている。

 護憲派の皆さん、リベラルの皆さんにも、国民主義が好きな人が多い。何故だろうと、私は不思議に思っていた。日本国憲法のテキストには、「国民主権」が基礎概念だとされている。確かに「臣民」よりは、「YESサー」を畏まりつつ連発しないで済むだろう。しかし日本国憲法の草案段階ではpeopleだったものを「国民」に意図的に誤訳してしまい、大日本帝国が台湾・朝鮮・「満州」などを植民地支配してきた、こうした人々の「日本国籍」を一方的に剥奪したのだ。「国民」とは、侵略・植民地支配の過去の影を消し去ろうとした概念でもあるのだ。

 だからこそ、今私たちは、「国民」という仮面を被りながら、ものを考え続けるのか、そうした囚われから解放させながらものを考えるのか、ここが問われているのだ。全く遅ればせながらだが、「嫌韓」であれ「断韓」であれ、隣人を見下した見方を私たちは何故是とするのだろうか。これを問い直すことがまず重要だろう。そのためには、私たちはお互いの歴史を学び合うことが避けられない。友好のために何が必要なのか、ここが問われている。偏見を捨て、個人と個人の関係を作り出すことからしか始まらない。しかし偏見を捨てるのは易しくない。私たちが歩まされてきた(偏見をもたされてきた)歴史を、もう一度真摯に問い直しながら、個人と個人の関係をつくりだすしかあるまい。

 売られたけんかは買うと言う安倍政権だが、違うでしょう。大日本帝国が犯してきた罪過を、私たちは不問にしてはならないのだ。歴史はつながっているのだよ。

 儲けのためならば差別も戦争も厭わない危険なラインを超えているマスゴミ状況の中で、私たちは何ができるのか。

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