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考えるための本

  • 川満信一、仲里効編: 琉球共和社会憲法の潜勢力-群島・アジア・越境の思想
     混沌としている状況だからこそ読まれるべき一冊。
  • 吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司: 検証・法治国家崩壊ー砂川裁判と日米密約交渉
     今日の米日関係が米日トップの共犯関係で作られて来たことを歴史的に明らかにし、世に問うた力作。米国の核の傘の下に、私達は居続けるのか?
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    アメリカという国が如何に暴力にまみれた国であるかを示す好著。正規軍による戦争ばかりか、様々な謀略活動が表の顔の裏側に張り付いている。私達はこの国と如何に付き合うべきか?
  • 下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか

    下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか
    沖縄本の著作も多い下嶋さんが松下竜一さんの著作・生き方から考える視点を提示している。弱者でありながら強く生きることは可能なのか。

カテゴリー「暮らしと政治」の記事

2019年2月20日 (水)

あのハワイのカジワラさんが入管で入国を一時足止めだと(190219)

 過日、名護市辺野古の新基地建設の一時停止を米国大統領に求めた国際署名の発起人であるロブ・カジワラさんが昨日(190219)18時50分頃から20時40分頃まで、関西国際空港で足止めにあったようだ。入管職員から「何故辺野古に行くのか」、「日本に何しに来た」などと幾度も聞かれたようだ。彼が講演会のために来たと言うと、「何を話すのか」とまで聞いてきたと言う。

 彼はたかが県民投票が終るまで工事を中断して民意を考えよと訴えたに過ぎないのだ。これに対して関西の入管がここまでやるか?! 確かに入国管理及び難民認定法には第3条「外国人の入国」、第5条「上陸の拒否」が定められている。この何処の条項に触れるかと入管当局は考えたのだろうか。「全各号に掲げるものを除くほか、法務大臣において日本国の利益又は公安を害する行為を行なう恐れがあると認めるに足りる相当な理由があるもの」に該当しないかと考えたのだろうか。
 関西空港の入管職員がカジワラ君を判別できたとは思えない。もしもあのカジワラだと思い至ったしても、直ちに『日本国の利益又は公安を害する行為を行なう恐れ」を感じ取ることは不可能だろう。唯一の可能性は、官邸からの示唆があったのだろう。あいつは面倒な奴であり、邪魔な存在だと。
 この国は不都合な存在には、妨害する。プライバシーも表現の自由も認めないのだろうか。この国に生きている人たちも悲しいね。それにしても「日本国の利益」とは何なのか?図らずも安保であり、沖縄に集中しておくことなのだろう。
 明日からのカジワラ君の無事と、友好的な率直な交流が出来ることを私は期待し、希望している。
 だが、名護市にある名桜大学は、22日に開催予定だったカジワラさんと学生との交流会の場を貸し出さないときめたようだ。「県民投票が近いので中立の立場」からだそうだ。しかし名桜大も名護市内にあるのであり、「中立の立場」などと他人事に立っていていいのか。学問の府の良識を期待したい。

2019年2月17日 (日)

新基地建設は「公共工事」なのか?!

 軟弱地盤の問題が表に出てきた辺野古・大浦湾の新基地建設をめぐる問題。水面下90mの工事実績は国内外にないらしい(190216沖縄タイムス)。安倍首相は1月30日の衆院本会議で、「工期や費用について確たる事は申し上げられない」と答えている。

 防衛省の当初の資金計画では総工費2400億円だったようだが、何処まで青天井になるのだろうか。これが皆目分からないのだ。出切るかどうかの目処も立たないのに工事を無理やり強行しているのだ。第一に水面下90mの工事を行なえる機材が存在しないのだ。機材を開発するところかやるんですか。
 こうして強行して残るのは、取り返しのつかない自然破壊であり、生物たちの生命の死だ。サンゴの海の破壊だ。沖縄の民意を踏み潰し、国家権力が跋扈する沖縄。ところでこうして無理して出来たとして、どこまでもつのか? 早晩、表面にも亀裂が入り、使用不能になるだろう。こうした結果が見えていながら、何兆円もの経費を使うのか?国の歳入は私たちの税金によっているのだ。儲かるのはただただ土建屋のみ。
 
 ところで、こうした事業を「公共工事」と呼べるのか。公共とは社会一般に還元できるものだ。土建屋が儲かり、日米政府だけがニヤニヤとほくそ笑むだけの工事を「公共事業」と言うのは、無理があり過ぎる。資金計画を明らかに出来ないままやることは、国家財政全般に関わる。要はこの国に生きている全ての人のこれからの暮らしに、未来に関わるのだ。
 国は、最低限、何年かかり、いくらかかるのかをあきらかにできるまで、本計画の工事を一切中止せよ。何を持って「公共」なのかを明確に答えるべし。ウソ偽りの実績が高い安倍政権のことだから、ここはトコトン重要だ。
 
 県民投票を巡って賛成か、反対かを考える際にも、ここは重要な論点になるはずだ。利権が入って儲かると思い込んでいる人たちは、よほどここを考えておきべきだ。もしも新基地建設が出来たとしても、早晩コンクリートの廃墟になる。廃墟は、如何なる利益を生み出すのだろうか。また、今だけの利益追求だとしても、安倍首相じゃないが、「日本を取り巻く環境は厳しいものがある」と国際的な緊張を煽る(加担する)ことになる。沖縄戦を体験してきた沖縄の人々がそんなでいいのか。
 今回の沖縄の県民投票の行方は、全世界から注目されているのだ。心して欲しいのもだ。

2019年2月15日 (金)

明文改憲を焦る安倍首相の妄言と、私たち(190215)

 安倍首相は明文改憲に前のめりのようだ。明文改憲を行い、天下の宰相になりたい安倍晋三さん。俺を噓つきだというのかとばかりに毒づいている。自衛官の子どもが『お父さんは違憲なの?』と聞いたとか。全く具体的でないことを持ち出して凄むのだから、たいした役者じゃない。たいした首相じゃない。

 そういえば昔、私が北アルプス(長野県)を縦走中に、こんな男と出会った。彼はこう言った。自分は世間に認められていない職にあるけど、と歯切れが悪かったが、人のよさげないい男だった。私はピンと来た。彼は自衛官だと。1980年代のことだった。当時の自衛官は日本国憲法を意識していたようだ。彼は軍人としてえばることもなく、控えめな存在だったのだ。それから40年近くの月日が流れ、時代の潮目が変わった。自衛隊も海外に出張り、戦争が公然とできるような法制度をもったのだ。
 安倍首相は、だから自衛隊を憲法に書き込みたい。だから自衛隊員の募集を完全に行ないたいと、ウソ八百を打ち出しながら、前のめりなのだ。この中に安倍の本音が滲んでいる。軍隊を公然と持ち、国家のために人を公然と殺せる軍隊に名誉を与えたいと。だから進んで自衛隊に志願せよ。何とか自衛官を増やしたいと。これからどんなウソをつき、大法螺を吹きながら、自衛官募集をやるんでしょうか。彼らのトンデモナイ嘘と秘密に、気をつけよう。

 こうしたなかで、近頃の学生も動き出している。昨日など、辺野古テント村に県内外の学生3グループが来ていた。中でも、県内の学生達の先生がこう教えてくれた。去年ここで話を聞いて感じたものがあったようです。県知事選も今回の県民投票も積極的に動いていますと。わたしが話したことが彼女達に刺激になったようだ。ありがたい。
 近頃の私はこう考えている。基地がある街で生まれた人はこれが日常だ。これしか知らない。過去も未来も、こうした中で考える。だけど、少し先を見通せれば、やばいことに気づくものだ。先が視界に入れば、過去を学びなおせる。沖縄が対中の最前線にさせられようとしている今、5年先、10年先のこの街は、どうなっていくのだろうか。米兵から英語を学ぶことで、何に無頓着になっていくのか。彼らの命と、私たちの命。中国や朝鮮半島、パレスチナの人々の命。無駄にしていい命はひとつもない。
 千葉県野田市で、小4の女の子がお父さんに殺された。痛ましい事件だ。お母さんもお父さんから暴力を受けていたようだ。暴力は人を傷つけ、時に命すら奪う。本当に自戒しなくてはならない。建前でなく本音で伝える暴力の否定を考え実践しなくてはならない。
 安倍首相がわめく言葉を踏まえながらも、私の、私たちの日々の歩み方が重要だと、思う今日この頃なのだ。

2019年2月 1日 (金)

2019年という時間の流れの中で(190201)

 おはようございます。2019年2月1日になりました。早いもので、ぼやぼやしてたら、1ヶ月が経ってしまった。漸く、県民投票は全県実施の流れに成りました。国は軟弱地盤を認めて、設計変更を出すこともあきらかにした。しかし国は埋立てをどんどん進め、新たな工区の埋立ての準備も進めている。そればかりか新たな護岸建設にも着手した。

 国の圧倒的な力を見せ付けられている。こうした動きはこの国全体の流れだ。考えてもみよ。この問題が始まったのは、1996年からだ。普天間返還に湧きながら、代替施設建設となり、軍港付きのコンパクトながら集約型の新基地になった。この沖縄特別行動委員会の動きから日本全体の軍事強化が始まった。97年9月の日米新ガイドライン(軍事指針)になり、99年の周辺事態法へ。米日共同軍の創出へ。これが2015年の戦争法まできてしまったのだ。この20年間、沖縄は孤立を強いられながら、ねばり強く闘ってきた。
 だが、多くの日本国民は、まだ事の重大性に気付いていない。この国が何処に向かって走っているのか? 安倍政権は、2014年、戦争で儲ける国への転換宣言をだした。①集団的自衛権の合憲化の閣議決定であり、②特定秘密保護法の成立であり、③武器輸出3原則の撤廃だ。ことは沖縄ばかりじゃないのだ。2015年の日米ガイドラインの改訂では、「島嶼部を巡る紛争は日本が担任する」としているのだ。島嶼部とは琉球諸島のこと。中国への先端部である沖縄を軍事化しようとしているのであり、辺野古・大浦湾の新基地建設はその要をなすものだ。安倍政権は沖縄の自然を壊し、再び沖縄を戦場にしかねない不穏分子なのである。
 「日本が担任する」とは何か。対中戦争の先端を、要を日本政府が請け負ったのだ。自衛隊が担当し、日本国民も動員されるのだろう。場所は沖縄ばかりでないのだ。
 いったい、誰がこんなことを認めたのか? 国会で議論されたのか? 安倍政権は米国との間で粛々と決めたようだ。
 2019年は、多分、ラストチャンスになる。4月の統一地方選、7月の参議院選(衆参同時選挙の可能性もある)。ここで改憲派が3分の2を取れば、改憲にいよいよ王手がかかる。国民投票にもっていかれる。安倍政権は自ら日本周辺の緊張を煽っているが、こうした流れを加速したいが為だ。正にアホ殿だ。過去の侵略戦争の事実を隠すのに必死で、さらに軍事化のために同盟国にもケンカを売っている。
 昨日こう言っていた人が居た。7月の参議院選挙で与野党伯仲にしたいと。今の力関係でどうしてこんな夢物語を描けるのか、私には分からない。2度目の野党共闘・市民と野党の共闘で、そこまでいけますか? いければいいですが、甘すぎませんか。
 自公が維新が希望が、改憲派総体が、まともな選挙をやるだろうか。沖縄でやってきたようなフェイク選挙をやるのは必至。あの公共放送が何を宣伝するか、不穏を煽ってくるに違いない。相手はフェイクの塊だ。資金も人もあまたある。いつどんな事件を起こしてくるかも分からない。
 私たちは、よほど着実に大胆にしかけていかなければ、非改憲派が3分の1をとることすらおぼつかないだろう。どうしたら反転攻勢にでられるのか、私にも分からない。だが再び戦争を起こさない政治を創り出すためには、相当な想像力と創造力が必要だ。軍事に頼らない安全の確保とは、先ず人間同士の友好であり、信頼だ。これは現状を鑑みれば、極めて困難なことだろう。時間がかかる。
 だが軍事力の行使はあっという間に命を粉々に撃ち砕き、人間の生活圏を、自然を壊して恥じない。こんなことのために私たちの税金が使われるのだ。悔しくないか。
 
 戦争で何が解決できると言うのか? 戦争は如何なる事態を招いてしまうのか? 私たちは冷静に考えよう。2019年こそ、私たち人間は、戦争マシーンじゃないのだと宣言できる年にしたい。
 しかし辺野古で見ている限り、「がんばってください」と言われてしまう。2019年2月~3月に掛けて、「がんばってください」から「がんばりましょうね」と言い合えるようになったら、少々希望が持てるようになるはずだ。

2018年12月30日 (日)

沖縄の2019年の選挙態勢について、ほぼ固まる

 2019年も沖縄は選挙ラッシュ。4月、衆議院沖縄第3区の補欠選挙。7月参議院選挙だ。3区の補欠選挙は、自由党の玉城デニーさんが今年9月に県知事になったため、空席になっていた。これにたいして、与党は島尻安伊子元沖縄北方担当相が候補に決まっていたが、対する野党からフリージャーナリストの屋良朝博(やら・ともひろ)(56歳)さんが正式に出馬表明。

 屋良さんは軍事畑に強いジャーナリストであり、名護市・沖縄市・うるま市などの3区の候補として、相応しいだろう。「辺野古の埋め立てが合理性があるのかを問う」としており、「沖縄の負担軽減」や「抑止力の維持」にも真正面から論戦できる人だ。さらに米軍基地の大幅返還に向けたアクションプログラムにも積極的だと報じられている。
 基地問題の解決には、やはりそれに代わる地域経済をどう立てるかが鍵となり、この問題抜きに解決できない。沖縄から全アジアを視野に入れた政策をだしてほしいものだ。
 また7月の参議院選挙の候補は、糸数慶子さんが出るとの話が出ていたが、社会大衆党はオール沖縄会議共同代表の高良鉄美さん(琉球大法科大学院教授)(64歳)を推している。軋轢が生じているようだが、円満決着を願いたい。更に比例区から社会民主党の仲村未央県議(46歳)がでる。社民党の票だけでは、かなり危なっかしいが、沖縄からの候補として安倍批判の論陣を上手に張れば、当選の可能性も出てくるに違いない。
 私の個人的な意見をのべだせば、色々ある。だが、最大公約数としてオール沖縄を突き出し、国内全体を視野に入れられる人たちだろう。沖縄からの声を大きくし、それが全ての有権者にも大きく関わっていることを示したいものだ。
 是非とも来年の3区と、参議院選のお二人の必勝を全力で勝ち取りたい。

2018年12月28日 (金)

ことりフェス 2018 -お空を飛ぶのは小鳥さんだけがいいなー

 2018年12月22日午後、私は宜野湾市立中央公民館に行った。「ことりフェス 2018」の集いが開催されたからだ。主催は「ことりフェス2018」実行委員会。

 
 2017年12月7日宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園の屋根・庇に米国海兵隊の大型ヘリの円筒状のプラスチック部品が落ちてきた。運よく園庭に落ちなかったので、けが人は出なかった。ヘリが飛ぶ映像が残され、屋根に当たった「ドーン」という音も記録されている。米軍は同時刻にヘリが飛んだことを認めながら、このヘリから落ちたことを認めていない。
 2017年12月13日、今度は普天間第二小学校の校庭に大型ヘリの窓枠が落ちた。
 2018年4月、『チーム緑ヶ丘1207』が立ち上がった。同園の在園児保護者、卒園児保護者、卒園生、職員、元職員らが構成。子どもたちの命・空を守るために「保育園上空を飛ばないで」と訴える活動をしている。
 あれから1年が過ぎた。この危険な空は何も変わっていない。こうして「ことりフェス 2018」が開催された。先ず2018年12月7日のテレビニュースが流された。この一年を振り返り、この現状を如何にしたら打開できるのかを問うていた。
 会場には子どもたちも多いが、全然ざわざわしていない。不思議な空間だった。
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タイモーズが熱演。変なお笑いバンド。「団子3兄弟」ならぬ「田芋3兄弟」等を歌う。あれですか。
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緑ヶ丘保育園父母会からの開会の挨拶。諦めずに前を見て歩き続けますと。
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幻の焼き鳥バンドだって。こちらもわけがわからないのだが、笑えました。焼き鳥ぐらい熱いバンドでした。
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いいよね。
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前のシートで子どもたちも興味しんしんだった。
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演芸集団FECのわさび。沖縄漫才。
ここで第1部おわり。休憩を挟んで。
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宜野湾高校のマーチングバンド。子どもたちも踊りだしていた。
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北海道出身の彼は(お名前を失念し申し訳ない)自作の歌を心をこめて歌ってくださいました。この不条理をこの子たちに寄り添いながら歌い上げてくれた。
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緑ヶ丘保育園、普天間第2小学校の父母。そして大浦湾の保育園の母(右から)が語り合いました。わたしには東恩納千恵さん(左)のこの問題は何処でも同じ、もっともっと多くの人が宜野湾のこどもたちに、実態に寄り添うべきとの発言が心にしみました。
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古謝美佐子さん。今日のメインゲスト。子どもたちの世界の中で、歌ってくださいました。
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皆入って賑やかに。
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最後の曲は「童神」。しんみりと。
美佐子さんもお孫さんが出来て、沖縄の現状に拘るようになったと言っていました。
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今日のトリはネコのむぎさんだった。やさしい猫さんでした。
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木琴が最高ですね。MCも歌もですが。
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本日の主催者が挨拶に立ちました。思いがジンと伝わってきました。お空を飛ぶのは小鳥さんだけがいいな、です。
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ラストはトナカイさんやサンタさんが出てきて、子どもたちにプレゼントが配られました。
子どもが主人公の今日の集いは、しばしば目がウルウルになりながら、楽しいものになりました。
私たちも名護で辺野古・大浦湾で、宜野湾・野嵩(のだけ)の皆さんの思いを共有していきたいです。共に頑張りましょう。

2018年11月17日 (土)

菅義偉官房長官の「普天間返還合意」のご都合主義的な答弁(理解)にあらためて考えた

菅義偉官房長官の「普天間返還合意」のご都合主義的な答弁(理解)にあらためて考えた

 琉球新報の18年11月16日付け報道によれば、菅官房長官は、18年11月15日、米軍普天間飛行場返還の日米合意に到る経緯を巡りこう答えたそうだ。「今から22年前に事故があり、橋本龍太郎元首相とモンデール駐日大使との間で県内移設が合意された。政府としては危険除去をなんとしてもやりとげたい」と。質問した木戸口英司議員(希望の会)が、「きっかけは少女暴行事件だ」と指摘しても、菅は「事件もあったが、その以前に事故があったことも事実ではないか。その点で移設の要望があったことも事実だ」と持論に固執したそうだ。更に菅は日米の普天間返還合意を受けて、「3年後に地元の市長と県知事が合意し、辺野古について閣議決定した」と地元合意を強調した。当時の稲嶺恵一知事は、軍民共用空港にすることと、15年使用期限を条件に付していたが、その後の小泉政権は、新たな閣議決定を行い、これを破棄している。

 ここであらためて経緯を再確認しておこう。事は95年9月4日の米国海兵隊員3名が、当時12歳の少女を拉致し、レイプした事件に端を発しているのだ。この衝撃的な事件に沖縄県民は怒った。95年10月21日の「暴行」事件糾弾県民大会に85000名が集り、満腔の怒りを表したのだ。

 以下、防衛庁編「平成10年版(1998年)防衛白書」に語らせてみよう。「1995年9月に起きた不幸な事件や、沖縄県知事が駐留軍用地特別措置法に基づく署名・押印を拒否したことなどを契機として、全国的にも沖縄に係る諸課題に対する世論の関心が高まった。    政府は、沖縄県民の負担を可能な限り軽減し、国民全体で分かち合うべきものとの考え方の下、沖縄県の将来発展のため、米軍基地の整理・統合・縮小に向けて着実な前進を図るべく最大限の努力を払うとともに、振興策についても全力を傾注して取組んでいる」とし、「95年11月国と県との間に『沖縄米軍基地問題協議会』を、日米間にSACO(沖縄特別行動委員会)を設置した。防衛庁においても、これらの協議機関における検討を推進するため、庁内に『在日米軍基地に関する特別委員会』を設置した」とある(同書p311~316)。

 こうした一連の政府の説明のどこに「事故」が書かれているのか。菅官房長官は、内部文書にでもあるというのか。だとしたら文書を示されたい。

 もっといえば、かかる「米軍基地の整理・統合・縮小」の一般的な確認の裏側で進められてきた基地機能の強化に私たちは注目せざるをえないのだ。それは「撤去可能な代替ヘリポート」案だったものがキャンプシュワブの沖合のサンゴ礁に沿って2500mの埋め立て案に一変し、反対運動によって阻止されると、2006年になって、現行の沿岸案に変更されたのだ。空々しいにも程がある。

 また、安倍政権が「事故・事故」というならば、具体的に起きている事故について、積極的に解決しようとしてきたのか。こうした事実に裏付けられた負担軽減ならば、よしとしたいものだが、彼らが進めていることは真逆だ。オスプレイを導入し、拡大し、揚陸艦等の大型艦が入る岸壁をつくり、弾薬庫があり、その上、飛行場を造る3点セットになっているのだ。こうした構想は、1966年当時の米国海軍が計画していたものであり、今の97年以降の計画は日本政府が全額経費を負担して(我々の税金が使われている)造ることにも深い闇が広がっているのだ。

 更に指摘したい。自公政権は、普天間基地がもたらしている「負担軽減」と言いながら、辺野古・大浦湾周辺への新基地建設に関して、米軍が定めている「高さ制限違反」について、高圧線と携帯アンテナ以外の学校や民家等を例外扱いする神経が怖すぎる。普天間基地・宜野湾市の事故は心配だが、辺野古・大浦湾周辺のことは度外視という政治は何故なのだ。そこに日米政府が隠し通したい意図・根拠があることは、言をまたないだろう。

 菅官房長官は、こうした事実を誤魔化し、改ざんし、ご都合主義を貫こうとしているのだ。住民の安全を度外視した「安全保障」など、笑止千万だ。私たちは騙されない。許さない。

2018年11月 1日 (木)

沖縄防衛局に抗議―工事強行を許さない―に行く(181030)

 既報の通り10月30日14時~行政不服審査請求で工事再開する姿勢を見せている沖縄防衛局に抗議し、やめさせるオール沖縄会議の集会のはずだった。だが、30日、国土交通相はこの請求を認めたとの報道があり、この意味合いが変わってしまった。

 嘉手納ロータリーにある沖縄防衛局前に私たちは13時20分頃到着。既に集会参加者が集り始めていた。
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沖縄防衛局玄関前に立ちふさがる防衛局職員。13:23
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左の看板(右にもあった)を立てかけようとした女性に外せといってきた防衛局職員。
13:33 抗議!
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防衛局(左奥)前の広場でバナーを広げ集会準備する辺野古テント村の仲間。13:52
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今日の集会名はこうだった。「沖縄県民の民意を尊重し、審査請求・執行停止申立て取り下げを求める集会」。なんと控えめなタイトルなのだろう。安倍政権の傲慢さが浮き上がってくるな。13:54
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防衛局前で抗議文を読み上げる稲嶺進オール沖縄会議共同代表。13:56
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一人ひとりが抗議にきており、一人一人が自分の意思をもつ。工事再開を許さないのだ。
13:59
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受け取った防衛局職員。上司に渡すというだけだった。14:01
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防衛局前から広場に移動。怒りは収まらない集会参加者の皆さん。14:02
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玄関前で立ちはだかる職員。何を思っているのだろうか。14:03
沖縄を再び戦場にするような愚作を彼らは何も感じないのか? 悲し過ぎる。
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このとおり。「アメリカ防衛局いらない!」のだ。14:04
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今日のこの広場は地元の中学生が使う予定らしく、ここで集会できないらしい。簡潔にまとめて、明日以降頑張ろうと挨拶する稲嶺さん。14:06
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民意を尊重しろ! 工事強行を許さない!防衛省、国土交通省、安倍政権への怒りは怒髪天を突く。14:11
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約200名の参加だった。
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解散後も女性たちが抗議する。防衛局玄関前。14:14
闘いはまた始まるが、以前とは違う。問題点を整理して、より明快な取り組みを広げたい。
勝つ方法は諦めないことであり、もっともっと結束して闘わなければならない。これは日本全国の軍事化の問題なのだ。私たちは生き続けたい、それだけだ。

2018年10月30日 (火)

9条改憲―軍事産業の大儲けのために(181030)

 昨日から国会論議が始まったようだ。安倍首相は「国民のため命を賭して任務を遂行する隊員の正当性の明文化、明確化は国防の根幹に関わる」と改憲に意慾を示したようだ。

 
 自衛隊を正当なる軍事力として高め、人殺し国家になることを誉れとする安倍首相、自公の政治家、与野党の政治家、賛意を示す国民ですか。
 
 私は問いたい。軍事力で何が守れるのか?! この人たちは、ここを考えたことがあるのだろうか。過去の、現在の日本の軍事力は何を守ってきたのか、考えたことがあるのか?! 世界の軍事力は何を守ってきたのか?
 私たちに必要なものは軍隊=人殺し集団ではない。命を繋ぎ暮らしを営むことだろう。誉れや命令ではなく、信頼であり愛だろう。画一化ではなく、多様性だろう。
 安倍首相が言う自衛隊の価値付けは、軍事産業の大儲けのために過ぎない。安倍政権は、14年に集団的自衛権「合憲」化の閣議決定をし、また、武器輸出3原則を取っ払った。特定秘密保護法も強行採決した。15年に「安全保障法制」という名で、戦争態勢に磨きをかけた。2010年から「島嶼防衛」の名で、対中軍事作戦にむけて着々と準備を始め、対外侵略できる軍事力を打ちたてようとしてきた。あとは明文改憲あるのみか。
 
 武器で金儲けできるのは極ごく一部の人だけだ。多くの人たちは殺したり殺されたり。食物が乏しくなり、貧乏になる。教育も福祉も医療も金持ちだけが謳歌する。自然を益々壊す。核兵器や原発を見たら、分かりやすい。こんなもののために私たちの命・生活がどれだけ壊されてきたのか。
 19年度の日本の軍事費は5兆3000億円だ。米軍のためも含み、米国産の武器を買うことも含み。
 
 もうたくさんだ! 私は、地道に生きて、一人ひとりが輝ける社会でありたいと思う。あなたは?
 軍事産業の大儲けを意図した明文改憲を許してはならない。私たちは、自分自身で私たちの命を守り、人生を創り出す以外にない。だからこそ、団結して闘おう。
追記:安倍さんたちがやるべきことは、大日本帝国の海外侵略(膨張)の歴史と真摯に向き合うことだ。ここをすべてサボってきた彼らの歩みは、また同じ誤ちを繰返す。
 私たちがやるべきことは、反省のない政治家をのさばらせないことだ。なぜこれができないのか、私は不思議でならない。ここに私たちの、これから生まれてくる人たちの、未来がかかっているのだ。

2018年10月22日 (月)

那覇市長選、城間幹子さんが圧勝(181022)

 那覇市長選のオール沖縄勢力である城間幹子さんは手堅いと言われていた。現職であり、女性、実績も公約の96%を実施してきた。さらに先の県知事選での結果が確実なものにした。

 城間幹子さん、79677票、翁長政俊さん、42446票、投票率、48,19%。票差37231票だ。翁長政俊さんは、自民公明維新希望の推薦を受け、元自民党県連幹事長であり、元県議。それにしてもこの票差はなんだ。
 「平和・子ども・未来 あなたとともに」を掲げ、「基地のない、平和で豊かな県都那覇市をつくろう」が浸透したのだろう。個々の政策ではさほど変わりばえがしなかったが、翁長政俊さん陣営が「市民目線で那覇市を大改革する」を叫べば叫ぶほど、ウソっぽさが滲み出たのではないか。余りにもフェイク戦術が多すぎた。やりすぎれば、誰にも悟られてしまう。
 そして陣営の団結力の差が票に出た。自民党のステルス作戦が機能せず、公明党は機能不全に陥り、集票能力はがたがただった。県知事選の痛手を修復できず、崩壊に向かったのだ。
 投票率の低さが目立つ。ここをどう総括するのか、市民目線のもちかた、まちの人々の中に入っての政策の形成や市民の声をどう受け止めていくのか。城間市政の課題は県都であるだけに大きい。飛行場と港湾、自衛隊の基地(司令部)があり、また、周辺市町村との関係も無視できない。だからこそ那覇市政の課題として平和を発信していくことは重要だ。
 この勝利をあしがかりに、皆で頑張っていこう。沖縄は、安倍政権に押しつぶされるわけにいかないのだ。

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