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考えるための本

  • 川満信一、仲里効編: 琉球共和社会憲法の潜勢力-群島・アジア・越境の思想
     混沌としている状況だからこそ読まれるべき一冊。
  • 吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司: 検証・法治国家崩壊ー砂川裁判と日米密約交渉
     今日の米日関係が米日トップの共犯関係で作られて来たことを歴史的に明らかにし、世に問うた力作。米国の核の傘の下に、私達は居続けるのか?
  • ジョン・W.ダワー: アメリカ 暴力の世紀-第2次世界大戦以降の戦争とテロ
    アメリカという国が如何に暴力にまみれた国であるかを示す好著。正規軍による戦争ばかりか、様々な謀略活動が表の顔の裏側に張り付いている。私達はこの国と如何に付き合うべきか?
  • 下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか

    下嶋 哲朗: いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか
    沖縄本の著作も多い下嶋さんが松下竜一さんの著作・生き方から考える視点を提示している。弱者でありながら強く生きることは可能なのか。

カテゴリー「暮らしと政治」の記事

2019年5月14日 (火)

沖縄・参議員選挙のオール沖縄会議から高良鉄美さん、自民党は安里繁信さん

 4月21日に衆議院沖縄3区の選挙が終ったばかりだが、7月の参議院選挙が待ったなしだ。自民党はシンバホールディングス会長の安里繁信(49)さん。自民党公認で公明党、維新の会が推薦する。彼は元日本青年会議所の会頭だった人脈もあり侮れない相手。次期沖縄振興計画の策定を軸に政策を練るようだ。彼は辺野古新基地建設を争点にしたくないようであり、経済と基地の間の中でどう出てくるか。

 オール沖縄会議は、社会大衆党の決定を受け、琉球大法科大学院名誉教授(憲法学)の高良鉄美(65)さんが立候補となった。現職の糸数慶子(71)さんが、社大党の中で、一方的に外されてしまい、ギクシャクしたが、5月7日のオール沖縄会議による会見に糸数さんが同席し、支援体制が確認された。約1ヶ月余りの遅れを取り戻さなければならない。

 高良さんは、新基地建設反対、改憲阻止の2台看板を掲げるようだ。当然と言えば当然のことだが、やはり重大なことは沖縄の事は沖縄が決める、この意義を明確に訴えることだろう。また沖縄にとって、日本国憲法は一体何だったのか、何でありうるのか、安部政権は何故これを潰そうとしているのかを分かりやすく明示しなければ、具体性を欠く。沖縄はこうした問題を堂々と主張していかなければ(平和的生存権・住民の人権を掲げながら)ならない。この中に沖縄戦を挟む歴史的な視点が浮き上がる構造を呈示したいものだ。

 もちろん、自公維新の日本政府に追従するばかりの経済振興策に対して、沖縄からの経済政策が重要となる。基地に依存しない、軍事緊張に依存しない、戦争に依存せず、格差の拡大を克服していく政策が問われているだろう。私たちは独り占め(〇〇ファースト)の大国主義に未来がないことを直視しよう。アジアを世界を相互に共存し合える国際関係に変えていきたいものだ。

 参議院選挙まであと2ヶ月余り。時間がないところに持ってきて、ダブル選の可能性が高まってきた。気の抜けない日々が続く。オール沖縄勢力の団結を固め、より広い視野をもち、共に闘おう。また、全国各地の皆様にも最大の奮闘を期待しないわけにいかない。皆様は、再び戦争の道に走り出しますか?! それとも如何なる道を歩みだしますか。

 自分は微力でも自分の道を歩みだしましょう。だからこそ、長いものに巻かれず、競争や差別に抗い、お互いに協力し励ましあえる関係を目指したいものです。頑張りましょう。

2019年4月30日 (火)

今年の憲法集会には参加しない(20190430)

 もうすぐ5月3日ですね。大昔は5月5日が楽しみでしたが、ここ20年ほど、5月3日のことが気になっていました。しかし沖縄にどっぷりいると、そんな気にもなれません。何故か分かりますか?

 それは沖縄が歩まされてきた歴史と「戦後日本国家」の歴史が違いすぎるからです。より正確に言えば、あからさまに矛盾しているからです。ここでは詳細を省きますが、47年5月3日の日本国憲法の施行は、沖縄では無関係。米軍が沖縄を占領し、支配下においていました。52年4月28日、日本は独立しましたが、沖縄は米国の支配下に置かれた。だから日本国憲法とは無縁でした。もっと大切なことは以下のことです。米国・米軍は沖縄を軍事拠点に据えることで、戦後日本国に日本国憲法を与えたのです。平和憲法といいますが、皆さんは、この事実をご存知ですか?

 こうした基礎の基礎が認識されていないことが、ややこしくしています。悩ましくしています。

 しかし沖縄でもこの問題を正面から問う言説が殆どないのです。私はずっと訝しく思ってきました。沖縄でも5月3日に憲法集会は開催されていますが、ここを問う話をきいたことがない(私が沖縄に住み始めた2013年以降)。何故だか私は承知していませんが、多分こういうことではないでしょうか。60年代の沖縄の「祖国復帰運動」が日本国憲法の下への「祖国」復帰運動だったからではないでしょうか。沖縄は裏切られ、「日本」(ヤマト)は裏切ったことすら自覚してこなかった。

 あの安倍政権の支持率がおちない。「平成」から「令和」のひとことで支持率が上がる、上がる、なんとも言いえぬばかばかしさ。私にはいたたまれません。沖縄の新聞すら天皇の代替わりを翼賛してます。

 安倍や菅の言説にしばしばでてくる「法治主義にのっとって」は、彼らの主観故だけではありません。彼らの頭にある法治主義には、米日安保条約と地位協定しかないようです。こう考えたら分かりやすい。それにしても、否、だからこそ、私たちの闘いは段階を画さなければならないでしょう。どうしたらいいのか思案中ですが、5月3日の普天間基地とか嘉手納基地とかしっかりと観察したいと考えています。沖縄の直近の実態をお知らせします。これがヤマヒデ流の憲法記念日の過ごし方になるでしょう。

 

2019年4月28日 (日)

立憲民主党の「立憲ビジョン2019」のアンケートに答えたが

 今、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合のツイッターから立憲民主党の「立憲ビジョン2019」のアンケートに答えました。全部で14問。予想通り、沖縄の基地・安保問題に言及した設問・解答欄なし。

 立憲主義と言う立場とこの国が戦争に向かう歩みは真逆であるはずだ。安倍政権は、沖縄県知事選も、沖縄の県民投票も、衆議院沖縄3区の補選も全て無視。何故ここを聞かないのか?

 そして4月の2度にわたる統一自治体選挙の結果をみれば、お先真っ暗。参議院選挙に望みを託すことは殆ど不可能だと私は判断しています。

 どうして勝てないのか、ここをしっかりと考えて欲しい。野党は勝てないことを引き受けるしかない。要するに、勝つための枠組みを説得的に示せなければ勝てないのではないか。問題はただの政策論ではない。政党論でもない。単なる無関心だからでもない。先が見えない足もとの中で、有権者の先を示せなければ、今の独裁態勢を崩せない。トップの独裁者、中位の独裁者、下位の独裁者が、ひと括りにできてしまっている。

 安保・沖縄問題、農産物の関税撤廃(阻止)、地域自治、財政民主主義、子どもらの成長の保障、そして主権者はわたしたちだということを強く、深く訴えていかなければ、勝てるはずがない。

 私は政党に期待するものはありません。今を生きるひとりひとりが、問いを立て、歩き出し、分かち合うしかないと思っています。絶望のふちに立たされていると考えるからこそ、自分がやれることをしっかりとやるだけです。本当にがんばりましょう。

2019年4月22日 (月)

屋良朝博さん(77156票)、島尻安伊子さん(59428票)を破り、沖縄の民意を重ねて示す(190422)

 沖縄の民意が重ねて示された。去る19年4月9日に告示されていた衆議院沖縄3区の選挙戦の結果が昨夜出た。今回の選挙は、この3区から昨年秋の県知事選に立候補した玉城デニーさんの空席を決めるもの。今回は新基地建設の是非が正面から争われた。新基地建設を「普天間の危険除去のための苦渋の選択」という島尻安伊子さんは自民党公認、公明党と維新の会の推薦で立候補。対する屋良朝博さんは、無所属で、オール沖縄の共闘で「新基地を造らず、米海兵隊の運用見直しで、米軍普天間飛行場の返還」を訴えた。結果は上記の通りだ。なお投票率は43,99%と少なかった。これは、選挙期間中の盛り上がらなさからみても、さもありなんの数字だ。これは補選だからということもあっただろうが、沖縄の事は沖縄が決める、この確信がまだ浸透しきれていない負の面をみておかなければなるまい。

 いずれにしても、今回の選挙戦で重要なことは、①安倍政権が新基地建設を進めていても、これに正面から切り込む意思が多数を占めたことであり、②基地よりも貧困対策を、経済振興を唱えた島尻候補を抑えたことだ。このことはこれまでのお金(財政)で、民意を買収するような手法をはっきりと越えたものであり、原因と結果を正視した人々が多数を占めたのだ。③このことは正に、沖縄対国の、国による沖縄の従属をまかりならぬと主張した沖縄の民意を明瞭に示したともいえるだろう。とりわけ、島尻候補の政権の政策とお金をあてがうやり方に対して、屋良候補は、アジアとの連携を重視した新たな経済政策を打ち出し、沖縄経済の根本からの建て直しを主張し、これが玉城デニー知事が進めようとしている「新時代沖縄」と符合していることが、プラスに働いただろう。

 また選挙地盤で見ると、名護市、沖縄市、うるま市、大宜味村、今帰仁村、本部町、恩納村、宜野座村で、屋良候補が多数を占めたのだ。特に新基地建設の地元である名護市で2300票余りの差をつけたことは、意味深いものがある。

 これで7月の参議院選挙に弾みがついたことは確実だ。しかし具体的に如何にしてこの国の横暴を止めるのか、民意を具体化していくのかが最重要な課題だ。また沖縄の闘いを、全国各地で、住民自治の観点から共有していけるのかが、この国の進路を軍事で儲ける国から正していくことにつながるだろう。そして、何処の都道府県(地域)であれ、私たちひとりひとりが主権者なのだということを、自分を放棄することなく地道に歩むことだろう。

 闘いはこれからだ。共にがんばろう。

 

ヤラともひろ(屋良朝博)勝ちました。ありがとうございました。(190421)

 衆議院沖縄3区の補選、オール沖縄のヤラともひろさんが勝ちました。自民党公認の島尻安伊子に勝ったのです。イヤー・サーサー!(ここで指笛)良かった。詳報は明日朝に。やはり今回の闘いは、知名度の高かった島尻あい子に対して、沖縄の本筋を譲らないやらさんの勝ちが来た。

 だって20時即当確だよ。さらに東村長選挙もこちらが勝った。當山全伸さんが勝った。これは大きい!あの高江がある村の選挙だから。また世田区長の保坂展人も勝ち。後はどうだろう。 

2019年4月20日 (土)

沖縄の民意を示す闘いを!ー衆議院沖縄3区の最終局面で(190420)

 結局、今回の選挙に私が直接取材にいけたのは、残念ながら初日の4月9日のみだった。明日、投票日を迎えるが、如何なる結果がでるかは、私にも予測がつかない。厳しい厳しい伯仲した闘いになっている。

 2月24日の県民投票の結果が、今回の選挙に反映されるのであれば、ヤラさんが勝つ。だが、事はそう単純にいかないのだ。これは国政への実績と知名度の差が余りにも大きいからだ。安倍政権お抱えの島尻候補は、衆議院議員の座から落選したあとの16年8月から19年1月25日まで沖縄担当相の補佐官を拝命しており、実績の数々を掲げることができたのだ。だが裏を返せば、安倍お抱えだということが歴然としている。

 ヤラさんの弱点は知名度のなさだ。沖縄タイムス社会部長、フリージャーナリストであり、知る人は知っているが、よほどコアな人でなければ知られていないのだ。そのうえ、どうも選対がぎくしゃくしている。チラシを作れば、何が言いたいのかわからないし、選挙公報もまだまだなできだった。そして各地の足になる部隊が全力で動いているのだろうか。各地の島ぐるみ会議が中心になるにしても、選挙運動をフル展開できる基盤が未熟だ。そこを乗越えようとしてきたのは彼の持ち前のフレキシブルな動きと玉城デニー知事の力強いプッシュだろう。あとは様々な市民がどれだけ動いているかだ。

 今回の争点は新基地建設をNo!というか、Yesというのかが大きな分岐点となっている。しかし、繰返すが、そう簡単にいかぬ。島尻さんは子どもの貧困の解決を第一に掲げており、国からお金を引き出しますと大宣伝。いつも笑顔を絶やさない人柄らしいのだが、この笑顔で基地を押し付け、地位協定を押し付けながら、子どもの貧困対策だ、経済振興だと言うのだから、極めて怪しいのだ。何しろ安倍政権が進めていることは中国などとの軍事緊張を煽りながら軍事産業の育成強化と国軍を創り出すというアブナイ路線。琉球諸島にこうした軍事拠点を押し付けているのだ。到底笑顔でいられないことが、笑顔で覆い隠されながら進行するとしたら、トンでもないことだ。

 不思議なことに日米地位協定の改訂にお二人とも賛成している。しかしよくよくきけば、まったく内容が異なる。彼女は「地位協定は米軍関係容疑者の起訴前での身柄の引渡しなどの5項目」。彼は施設管理権を定めた3条の改訂を重視。航空特例法の撤廃や、基地への国内法の適用を目指している。米国様様の自民党(自民党沖縄)と、住民主権をはっきりと打ち出さなければならぬ沖縄の根本的な違い。

 関連して彼女は、こういっている。「北部訓練場のヘリパッド建設は約4000haの返還条件だった」としながら、『ヘリパッドの使用に当たっては住宅への影響がないようにすべきだ』」と。高江の集落を取り囲む形で新設した6個のヘリパッドは恣意的なものだ。集落を意識しながら実戦さながらに、他人の迷惑顧みず演習ができるためであり、これを前提にして住宅への影響がないようにとは意味不明。少なくとも住民の暮らしを圧迫しない運用はありえないだろう。ヤラさんが言うとおり、高江のヘリパッドは撤去するしかない。

 沖縄における経済振興とは何だったのだろうか、何なのだろうか? 米軍基地を押し付けるための、これからは米日の軍事拠点を押し付けるための政策でないのか。利権を住民の暮らしの中に浸透させてきた「麻薬」だったのではないのか。沖縄のことは、沖縄の人々が決めることができなければ、たとえ「善意」だとしても、沖縄の声を、民意を黙らせる効果しか生まない。「沖縄の民意を尊重せよ」と声を大きく上げることができるのは、どう考えても《ヤラともひろ》だ。

 沖縄は、少なくとも沖縄戦以降の74年間の負と不を除去していく壮大な闘いの渦中にあるのだ。皆で力を合わせて頑張ろう。

 

2019年4月18日 (木)

地域から政治にアプローチするっていうこと(190418)

 またこんな時間になってしまった。24時を越えた。17日、志井和夫日本共産党委員長に私が豊原の高台で護岸・埋立て工事の進捗状況とその問題点をお話した。お天気は上々で、光の調子も良かったので、辺野古の海から大浦湾まで見渡せた。k8護岸の進捗状況についても見えた。ここではその本題は置いておく。何で私が志井さんにお話しするような時代になったのかいささか戸惑いもあるのだが、このポイントを皆さんに広めてきた自分なので、お鉢が回ってきたのだろう。

 志井委員長は当然、衆議院補選沖縄3区の応援に来ているわけで、17日の午後には沖縄市でヤラともひろ候補の応援に立ったようだ。この予定を知ったのはお話した後なので、私は選挙のことを意識していなかった(抜けてる自分)。誰でも実態をより知った上でやって欲しいから、誰が来ても私の基本は変わりません。

 で、夜になってネットを見ていたら、東京都豊島区議会議員選挙にでている赤坂たまよさんと山本太郎参議院議員が東長崎駅周辺での選挙活動の動画が流れていた。懐かしいあのお店、あの街角。ついつい90分フルに見てしまった。私は赤坂さんを見るのは初めてだが(今回初の立候補)、太郎君が応援している市民自治派であれば、まずそんなに外れではないだろう。私が豊島区に住んでいた時代は、革新系の無所属議員はいなかった。社民党2と共産党が案外いたのを記憶している。今回は社民党からの立候補はないらしく、共産党とこの赤坂さんなのだろう。

 私の自治体選挙とのかかわりで言えば、70年代から80年代にかけて目黒区の革新・無所属の宮本尚美さんの応援から始めたことを思い出す。あの時代はまだ、反戦・反権力のムーブメントがまだほのかに残っていた時代だ。90年代には世田谷で、杉並でと革新・無所属の議員を誕生させたり、応援にはせ参じていた。私の東京での最後の選挙とのかかわりは、奇しくも6年前の山本太郎の応援だった。

 私は今辺野古にいて、お出でになる皆さんに地元の県知事選はどうだったのか、首長選、市町村議会議員選挙にどう関わっているのかを問うている。事は自らの地元での自治的な活動から変えていくしかないと思うからだ。地元・自治体こそが私たちが生きている根であり、芽だからだ。私は国政の前に地元だろうと考えているのだ。

 東京に居たら、先ず職場があって、通勤があって、大都会があって、却って地元を見ていなかった気がする。しかしそんな暮らし方は、自分たちの生活の足下を失って行くだけだろう。フリーになって地元再発見みたいなこともやったりしたが、私たちは命・命の営みとして暮らしを見つめなおさないと、大資本にお金とエネルギーを吸い取られていくだけだろう。

 市民自治と言っても時代が変わり、改めて市民自治という視点を掘り下げないと、強権政治に翻弄されるだけだろう。沖縄から見て、市民自治の芽を掘り下げていけば、もっと無理なく繋がれるのではないか。まだまだ具体的ではないが、両輪からのアプローチが相互交換的にできるような視点をもちたいものだ。そんなことを考えた一日だった。

 

2019年4月17日 (水)

2つの争点を巡って(衆議院沖縄3区補選の中で)(190417)

 今回の選挙の争点は極めて鮮明になっている。新基地建設反対のヤラともひろ候補VS普天間基地からの移設・辺野古への基地建設受け入れの島尻あい子候補だ。自民党系候補は、遂にこの問題の態度表明を誤魔かせなくなった。安倍政権が新基地建設をここまで露骨に推し進めている以上、「私は知らない」は通用するはずがないのだ。

 だからこそ島尻候補は、「暮らしを豊かに みんなを笑顔に」とイメージ操作に邁進している。「新しい時代への3つの結」(選挙公報から)では「まちをつなぐ」「国と結ぶ」「世界とつなぐ」を上げながら、この3つの中心を「国と結ぶ」においている。否これ以外にこの候補者の強みはないからだ。「日本復帰50年」を見据えてというが、自民党が推し進めてきた「沖縄の日本復帰」とは何だったのかが問われなければならないのだ。米日安保体制の中核である米軍基地を沖縄に集中させておくことが大前提の復帰47年だからこそ、口先で「沖縄の負担軽減」とか「沖縄に寄り添う」といいながら、大嘘だとバレてきたのではなかったか。こうして昨年9月の県知事選も、去る2月24日の県民投票も新基地建設反対の沖縄の民意を明確にしてきたのだ。

 しかし経済振興の問題は手ごわい問題だ。大きな財源をもっている国が相手だから、国に寄り添う保守系候補は、この一点だけでも圧倒的に強いのだ。こうしたアンフェアな中での選挙の勝ち目は何処にあるのだろう。基地建設を巡って益々明らかになってきたことは、かかる「公共工事」は、大企業・官庁・政権の三位一体による私たちの血税を使った彼らの儲けの構造なのだ。つまり「経済振興」「貧困対策」と言っても、国の財政をごく一部の者達だけのために使うことが強められており、人々の暮らしを支えることが難しくなっているのだ。木を見て森をみないやりかたは、土台から崩壊していくだろう。否、崩壊させていかなければならないのだ。財政民主主義を分かりやすく伝えていくことが益々重要になっているだろう。

 ヤラ候補は、沖縄経済の問題をこう語っている。「構造がいびつなのは公共工事を獲得するための市町村や県の裏負担がある。裏負担は一般財源から出ていて福祉、教育、扶助費が削られ、手薄になる傾向がある。産業構造、経済構造を変えていく時機だ」(190405琉球新報)。沖縄の貧困問題とは基地問題に追われてしまうから後手後手になるだけではなく、財政的にもこの指摘は当たっているだろう。また基地があるが故の矛盾が貧困化に拍車をかけていることもあるだろう。

 だからこそ、ヤラ候補が指摘するように人的投資は重大なのだ。現場から様々な問題群を浮かび上がらせることができ、それを政策化できる職員・人への投資を抜きに、予算をつけただけでは、前にすすまないはずだ。

 更に安倍政権は「島嶼防衛」を掲げながら、沖縄・琉球諸島を対中国の最前線に据えおうとしており、沖縄の安全は脅かされていく。貧困対策と言いながら、そうして育っていった子どもたちが前線に立たされる時代がこようとしているのだ。この意味で、もっともっとこの国に従いながら生きることが如何なる結果をもたらしていくのかを、鮮明に訴えていくべきだろう。改憲問題と沖縄、子ども政策などもひとつながりになっていることを示せば、もっともっと対立点を訴えることができるだろう。

 だから私たちは、予算の多寡を評価するだけではダメで、その予算の意味を吟味しなければならないのだ。自治と民主主義を進める市民の力量の向上が、今回の選挙の背後にある大争点ではないか。

 

2019年4月13日 (土)

衆議院沖縄3区関連の記事(まとめ)

 沖縄では、衆議院沖縄3区の選挙が19年4月9日から始まっています。メールでお送りしている方に、選挙関連の記事を送ることは公職選挙法に抵触しかねないので、やめています。そこでまとめ記事を作り冒頭に置きますので、ご覧になってください。

◎沖縄の民意を示す闘いを!(190420)

http://ponet-yamahide.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-88e2a1.html

◎2つの争点を巡って(190417)

http://ponet-yamahide.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-a8f308.html

◎かりゆしグループが島尻氏支持だとおかしくないか?(190412)

http://ponet-yamahide.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-946ea5.html

◎4・9フォークの日とヤラさん現る(190409)

http://ponet-yamahide.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-e4006b.html

◎衆院沖縄3区ヤラさん出発式(190409)

http://ponet-yamahide.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-65c4e6.html

◎ヤラともひろ北部決起集会(190329)

http://ponet-yamahide.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-cd07.html

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やっと選挙ポスターを撮影できました。ご参考までに。

 

 

 

 

2019年4月12日 (金)

あの「かりゆしグループ」が自民党の島尻安伊子氏を支持だと、おかしくないか?!(190412)

 2014年の沖縄県知事選で、かりゆしグループ(平良朝敬オーナー)は「観光は平和産業。米軍基地は沖縄経済発展の最大の阻害誘因」だとして、翁長雄志知事を支持した。かりゆしグループは、金秀と並んで明白に新基地建設反対の翁長知事を支えてきたはずだ。それが、昨年の9月の県知事選では、玉城デニー候補を支持せず、中立としていた。そして今回の沖縄3区の衆議院選挙で自民党の島尻安伊子候補を押している。この身替りの速さは、一体何だろう。

 故翁長雄志前知事が繰り返し言っていた「イデオロギーより、(沖縄)アイデンティティ」をも裏切り、「基地問題も重要だが、経済発展も考えないといけない」という本音を聞きたいものだ。

 故翁長前知事の核心は、経済問題に限って言うならば、2点だと思う。彼が那覇市長の時代に経験してきた那覇新都心などの基地から商業都市への生まれ変わりから得た納得感、そして2001年9月11日にアメリカ本国で起きたテロ事件が沖縄をも危ない地域に一気にさせたことへの警戒感。米軍が日本警察が厳重な警備体制をとり、観光客のキャンセルが相次いだ。お陰さまでこの半年間、私はジャンボジェット機に悠々と乗ってくることができたほどだった。もしも再びこうなったら、沖縄の経済は一気に萎んでいく。

 それどころではない。米日政府が沖縄・日本で企んでいることは、対中最前線に沖縄を据え、日本国をこの主役の席に座らせることだ。米国本国のテロと、琉球諸島の紛争のどちらがより危険かは、幼児でも分かることだろう。因みに那覇の安全はどうなるか。那覇飛行場に陸海空の自衛隊がそろっており、その脇に陸自第15旅団が駐屯しているのだ。ここが無事にすむか? 那覇飛行場は緊急事態になれば、軍優先となり、ヤバサは一気に高まるだろう。

 前回の知事選が終った後の16年3月、与那国島に陸自のレーダー基地ができた。18年3月、佐世保に水陸機動団ができ、19年3月、宮古島に陸自警備隊が発足した。同じく、奄美大島にも陸自警備隊とミサイル部隊が新編されたのだ。沖縄島にもこの水陸機動団の部隊を据えて、輸送能力さえ確保できれば、この構想が動き始める。火遊び大好きな、無責任男の安倍首相の頭には、ここに人が住んでいることすら眼中にないようだ。

 こうしてきな臭さが増している中で、平良朝敬さんの頭は、一体どうしたのだ。安倍首相の子飼いである島尻安伊子候補を押すとは、沖縄を代表する観光業界のトップの世界を見る目のなさに、私は仰天させられた。観光とは平和産業であり、未来を語る産業でもなければならないはずだ。

 しかし私たちはここでたじろいではいられない。オール沖縄勢力も新たな時代と政局を見通した態勢の刷新が問われている。特に玉城知事を支える経済界の金秀グループ、照正組、オキハムなどの輪が広がることを私は期待している。やはり沖縄アイデンティティをもつ沖縄の経済界が一歩前に出ることが重要になっているのではないか。

 蛇足だが、オリオンビールがまずく感じるような沖縄にしてならないはずだ。

 

 

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